30代会社員は逃げ切れるか?

30代会社員がアーリーリタイアを目指すブログ

どんな世界を見て生きていきたいか

最近、世界がどんどん多様化していると感じる。それぞれの世界が増えた、という感じ。私はいま30代なので平成の価値観で育てられ、平成の時代に働きに出たが、平成を支配していたのは紛れもなく昭和に育った人たちで、昭和と平成のハイブリッドくらいの気持ちで生きている。

スマホがここまで普及するまでは、情報源はテレビが全てだったと言っても過言ではない。皆が同じテレビ番組を見ていて、翌日学校でその話をする。子供たちはみんなが見ているから、話題に乗り遅れないようにテレビを見る。大人だってそうだ。いま話題のタレント、一発屋芸人。学校でも会社でも、年齢性別何もかも違ってもそこには最低限共通の話題があり、日本人皆が同じものを知っていた。

 

f:id:xErb9LWF:20200816001350j:image


それぞれのテレビ

いまは違う。見切れないほどのNetflixや、誰もがYouTubeに個人でチャンネルを持てる時代は、観る側にもそれぞれの個人に追いかけるものを与えた。引き続きテレビを見ている人もいれば、テレビを捨ててスマホタブレットに替えてしまった人たちもたくさんいて、同じテレビを見ていても見ているものはそれぞれ全然違う。最近の日本人がみんな共通で知っているものって、コロナとタピオカくらいじゃない?


違っていい

このエンターテインメントの多様化を寂しいと思う人が多いかどうかは置いておいて、個人的には良いんじゃないの?と思う。みんながみんな同じものを崇拝する社会って、令和的感覚で言えばなんかキモいと思うし、それぞれ好きなものが違うって当然に当たり前のことだと思う。老若男女全部にヒットするものが出てくればみんなで楽しめば良いわけで、それまではお互い熱くなれるそれぞれのフィールドで楽しみませんか?って感じ。


楽に生きよう

昭和平成と、日本人はがんばりすぎたんじゃないかと思う。経済的に1番合理的な働き方をして、家庭を作って消費をして人口を増やして。みんなが同じことをしているから安心して、違う自分を責めたりして。みんなと同じになるよう頑張って、同じになったらそれ以上になるように頑張って。頑張って頑張って、疲れ切っちゃったんじゃないでしょうか。

例えば近年はkutoo運動など、女性が生きにくさを自らたくさん発信している。女性はこうでしょ?っていうステレオタイプな価値観にたくさんの女性がNOを発信できるようになった。発信を社会が適切に受け止め、古い規則をバンバン撤廃していく最近の流れは本当に素晴らしいと思っている。

KuToo - Wikipedia

一方男性は声を上げなくて良いのだろうか?私は男性にこそ、働き方に相当な制限がかかっていると感じている。まともな給与がもらえる仕事はフルタイムばかりで、同じ総合職に就いても女性は事務、男性は営業みたいな会社はザラにある。男が育休を取る時に1番ヘイトを向けてくるのは同僚の男性だ。女性だけではなく、日本人全てが解放されるべきではないだろうか。


さぁ、FIREしよう

世界はどんどん細分化して改善され、良くなっている。日本を支配していたパワハラ野郎共は少しずつではあるが隅に追いやられ始めている。でも、私たちが目指す世界はそれぞれ違うし、いつ治安が安定するかも未知数だ。それまではFIREしてそれぞれの平和な世界で暮らし、会いたい人にはたまに会いに来れば良いのではないだろうか。

もののけ姫みたいな結論になってしまったが、私のような世界を変えるほどのパワーがない一市民にできることは、世間に良い流れが出てきた時に画面が割れるまでいいねを押すことくらいだ。私たちは0から声を上げて世界を変える元気も暇もないが、黙って見て見ぬふりをするほど疲れ切ってもいない。

 

おつかれさまでした!