30代会社員は逃げ切れるか?

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自分はこの程度じゃないはず!承認欲求とうまく付き合うには

承認欲求とは、「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」という欲求であり、「尊敬・自尊の欲求」とも呼ばれる。(Wikipediaより)


マズローの法則の上から2番目のもの、といえばおわかりになる方も多いかもしれません。

承認欲求は人間として高度な欲求でありながらも、SNSが猛威を振るっている現代では、自分が現在何人に承認されているか、いいねやフォロワーの数として数値がはっきりと現れることから、自分と人とを比べやすくなっています。

承認欲求は、現代人類が1番囚われやすいステージではないでしょうか。

 

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承認欲求は悪いものではない

承認欲求自体は自然なものであり、すべての人に存在します。

  • 個人として承認されたい
  • 大切に扱われたい
  • 考えを理解してもらいたい

承認欲求とは、皆が持っているこのような気持ちです。

例えば小さい子が絵を描いたときに、大人のところに走って持っていって「ねぇねぇ見て見て!」と言って出来具合をほめてもらうようなことも承認欲求に該当しますし、自分が挨拶をした時に相手が挨拶をきちんと返してくれる、これも自分という存在を相手が承認したことの証です。

このような何気ないやりとりを繰り返すことで、私たちの承認欲求は満たされていきます。


このような傾向に注意

では、承認欲求がどのようになった時、問題となるのでしょうか。

このような傾向が現れたら要注意です。

  • 周囲の反応や人の目が常に気になる
  • 周囲の気を引いていないと落ち着かない
  • 自分の話がしたくてたまらない
  • 極度の寂しがり
  • 見栄のために話を誇張してしまう

常に他者に承認、称賛をされていないと落ち着かない状態や、自分を否定するものがないか、又はされそうな傾向がないか確認し続けないと不安でいられない、このような傾向が見られる場合は要注意です。


どのような対策がある?

自分の承認欲求が過剰だと感じた時は、自分が承認を受けたい対象を明確化することが大切です。

自分は誰に承認されたいのか?親、パートナー、上司……具体的な対象をイメージすることで、対策が見えてくるでしょう。

具体的な対象はいないけど、わたしはみんなの人気者でいたい!というような承認欲求の場合は、「みんな」の定義を行います。

みんなとはどんな人たちのことか。年代は?性別は?どんなグループに所属しているどのような人たちかまで具体的にイメージします。

その後、そのうちの何人のことかを決め、アプローチを行なっていきます。フォロワー100人!のような目標も明確で良いですね。

 

この時大切なことは、すべての人から認めてもらいたいという気持ちは捨てることです。

どんなに有名な芸能人にもアンチがいるように、日本国民全員から愛されている人はいません。

自分が認めて欲しい人を自ら選び、そこにエネルギーを集中させることが大切です。


まとめ

  • 自分の承認欲求が強い場合は、誰に承認されたいかを明確にする
  • すべての人に愛されている人はいない


おつかれさまでした!

ベーシックインカムいいよね

BIの概念を知ったのはいつ頃だったか、数年前に外国にそんな制度があるよ、えっ毎月国からお金もらえるの?いいなぁ、くらいだったと思う。

さっき歴史を調べてびっくりしましたね。えっあなた、1500年代から存在するの?ごめんなさい大先輩でした。ほんとここ50ねんくらいで出てきたぽっと出の価値観かと思ってナメてました。ただ、出だしは生活保護に近い発想のものだったようで、BIとして確立しだしたのは18世紀末からとのこと。それでも十分すぎる歴史だけれど!

ベーシックインカムとは何か? なぜ、いま議論が盛り上がっているのか? | Business Insider Japan

 

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ベーシックインカム(BI)とは

最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策(Wikipediaより)

つまり日本で言えば、生活保護費程度のお金が働ける働けないにかかわらずすべての人に支給されるみたいなイメージ。ちなみに生活保護費って大体いくらもらえるの?という方は以下をどうぞ。都内に住んでいる一人暮らしの人なら、8万円くらいもらえるんじゃないでしょうか。8万円か…これだと平均的な生活費より低いくらいなので、家賃がなければなんとか生きていけると言った感じでしょうか。

意外ともらえる!生活保護の支給金額は1ヶ月いくらになるか計算してみた

 

メリット

BIのメリットはたくさんあると思います。一つ目は、単純に生活が救われる人は増えるんじゃないかということ。生活保護には審査があるので、本当に困っている人に手が回りきらないことがあるそうです。審査を受けるには役所に行ってたくさん書類を用意して申し込み用紙を書いて質問を受けることが必要ですが、そういったことができないくらいまで追い詰められている方、または他者の目が気になるなどの理由で生活保護など受けたくない!と思っている人は一定数います。でも、全員がもらえるものであるならばこういった方々にもお金が行きわたる可能性は高そうです。

2つ目は、搾取の撲滅です。仕事が辛いけど辞めたら明日の生活ができなくなるから今の仕事を辞められないという人たち。労働に見合わない賃金で働いている人が日本にはたくさんいると思います。そういう人たちにBIがあれば、仕事も辞めやすくなりますし、より時間をかけて、より良い転職活動ができるようになります。そうすると不当な雇用がなくなるだけではなく、企業はより適正な賃金で従業員を雇用をせざるを得ません。恐らくは退職防止のために辞めない人たちの賃金も見直されることでしょう。そうして最終的に日本国民全体の賃金がゆっくりと底上げされていく動きになると思います。


心配なこと

1つ目は財源です。一体どこから出るんでしょうか。さっぱり想像できません。これを賄える財源といえば、年金をBIに変えることでしょうか。それでもきっと全然足りません。もしBIを導入することになれば、今私たちが享受しているもののうち、かなりの社会保障を削ることにはなりそうです。

2つ目は、物価の高騰。現在給料を20万円もらっているとして、加えてBIで10万円入ってきたとき月収は30万円になりますが、果たしてそれは今までと同じ30万円でしょうか?みんなが常にこれまでプラス10万円の富を持っているということは、物価が上がる要因になると思います。これまで100円で買えていたものが200円になるくらいのことは起こりそうです。ただ、BIの考え方は生活保証なので、本来の役目を果たすのであれば、物価が上がった場合には生活を保証できるくらいには支給額を上げることになるでしょう。


実際にBIを実施している国 フィンランド

フィンランドは2年間に渡って2000人に試験的にBIを導入し、影響の調査を行いました。

「ベーシックインカム」の実験 フィンランド政府が無条件で月約7万円を配布 | ハフポスト

結果については、BIを受けた人の働く日数はわずかに多くなったものの、稼いだ額としてはわずかに少ない程度で、優位な差はみらなかったとのことでした。ただ、健康と、ストレスの多さについては有意な差が見られ、BIを受けている人の方が精神的に安定した生活が送れているという結果が出ています。これらを踏まえて、フィンランドはBIは主観的な幸福には影響があるようだという結論を出しています。

 

健康経営という考え方

基礎的な生活に心配がなくなるなら健康になり、精神も安定するのは当たり前の結果かと思いますし、国民側としてはBIを実施してほしいですね。ただ、これまで以上に熱心に働くかと言われればそうではなくなるかもしれません。私たちは日々生活のために働いています。生活の心配がないのであれば無理したくないと思うのは当然でしょう。

それでは、国側にはBIを実施するメリットはないのでしょうか。国としては支出が増えますし、国民にたくさんお金を配って更にGDPが落ちたりすれば、責任問題となるでしょう。しかし国民のメンタルが改善することや、国民の健康が増進することは国家運営に良い影響をもたらさないでしょうか?健康が良い結果をもたらすという観点でいえば、経営手法の一つに健康経営というものがあります。

「健康経営」とは、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践することです。

健康経営の推進(METI/経済産業省)

健康経営とは、アメリカの経営学と心理学の専門家、ロバート・H・ローゼン(Robert H. Rosen)氏が提唱した比較的新しい経営手法なのですが、従業員の健康を高めることで会社をより良く運営するという考え方です。ひと昔前、経営資源はヒト、モノ、カネと言いましたよね。会社の資産である人を健康にして、より効率良く働いてもらうことで会社の生産性を高め、更には従業員の満足度も上がるという手法です。

長い視点で考えれば、国の従業員たる国民が健康になれば、これまでより長く、効率的に働いてくれるでしょう。そして日本は世界でも上位の長寿国家です。出生率が下がり、新しい国民が生まれないのであれば、国は今いる国民に長く働いてもらうことを考えなければいけません。シニアにもガンガン稼いでもらう必要があります。もしBIが実施されて国民がどんどん健康になっていけば、これからの超高齢化社会では80代や90代、100歳まで現役を続けることが普通になっていく可能性もあります。そうなればこれまでにない強力なシニアパワーの国家が誕生するかもしれませんね。

 

まとめ

  • BIは主観的な幸福を増大させる
  • 日本にはBIを行う財源がない
  • 長い目で見ると日本には合っている施策かもしれない


以上です!おつかれさまでした!

習慣にできること、できないこと

みなさんは、何か習慣化したいことはありますか?ダイエットや英会話の勉強、貯金……。続けたほうがいいとはわかっているけれど、続けられないことってたくさんありますよね。

FIREやアーリーリタイアにも、習慣は非常に大きな影響を及ぼします。若くしてリタイアしたいと思えば思うほど、資金を貯めるためには人より厳しい倹約を行うことが必要になってきます。コツコツと資金を貯めたり、自分の信じた投資を少しずつ積み重ねる継続力は非常に大切であるとともに、辛いものでもあります。でも、それを習慣化できたら?朝起きて歯を磨いたり顔を洗ったりするかのように、自分で意識しないくらいの力で毎日貯金が出来たら、リタイアへの険しい道もより楽になるのではないでしょうか。

 

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簡単な事柄なら20日で習慣化できる

習慣は継続で定着させることができることはよく知られていますが、具体的には何日程度継続することで身につくのでしょうか。

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)で行われた調査によると、朝食後に水を飲むというような簡単な事柄については18日で習慣化させることができましたが、運動を続けるという難しい目標については、80日やっても習慣化できなかった人も多かったとの結果が出ています。

習慣化に必要な日数は21日?66日?信憑性はいかほどか。 | やる気に頼らない習慣マネジメント相談所


続けられるのは心地良いから、続かないのは辛いから

なぜ何日かけても習慣にできないのでしょうか。

例えば、あなたがチョコレートが大好きで、ピーマンが大嫌いだとしましょう。毎日それらを食べなくてはならなくなった場合、お腹がいっぱいであってもチョコレートを食べることは全く苦ではないと思います。一方、空腹であってもピーマンを食べることには気が進まないでしょう。あなたは嫌いなピーマンを来る日も来る日も食べなければなりません。そのうちに今日のノルマ分を食べ終わった後、すぐに明日もこれを食べなければならないのかと思い始め、ひどくなれば朝起きた時から今日もピーマンを食べなければならないということにうんざりしてきます。夢にまでピーマンが出てくるかもしれません。


メリットを強く意識する

嫌いなピーマンを意味なく食べ続けることはとても辛いことです。しかしメリットがあればどうでしょうか。例えばあなたがピーマンを20日食べ続けると10万円がもらえる実験に参加していれば、毎日ピーマンを食べることへの向き合い方は全く違ったものになるでしょう。あなたはピーマンを進んで食べるでしょうし、ピーマンを食べ忘れないようにするようになるでしょう。朝起きた時から今日の分のピーマンを食べたくてそわそわするようなるかもしれません。

10万円の報酬ほどわかりやすくはないと思いますが、あなたが習慣化したいと思っていることには続ける先に必ずメリットがあるはずです。ダイエットであれば理想のプロポーションを手に入れたステキな自分、勉強であれば資格試験に合格した自分など、目標を達成した自分を強く想像してください。目標を達成できなかった時のデメリットを想像することもあなたの危機感を高めてくれるでしょう。


習慣化ではなく、目標に切り替える

先程、運動はなかなか習慣化できないという実験結果がありました。3ヶ月近く継続しても習慣化しないのであれば、いっそのこと習慣化を目指さないというのはどうでしょうか。

例えばあなたは運動を習慣化したいと思っているとします。運動は体にいいですから、もちろん続けたほうがいいですよね。でも、あなたが運動が苦手であればあるほど、運動を習慣化することは困難になります。

そこで、運動をすることで一体自分が何を手に入れたいと思っているかを明確にし、目標に切り替えて達成を図ることに切り替えます。自分と対話を行うことで、あなたは体重を落としたいと思っているという自分の本当の気持ちに気づきます。そこでは更に具体的な数値まで掘り下げることが大切です。そうです、あなたは体重を10キロ減量したかったのです。

今回は答えを体重にしましたが、さまざまな答えの出し方があると思います。10キロ走れるようになりたい、ダンベル100キロを持ち上げたい、体脂肪を15%にしたいなどなど。とにかく、習慣化で得たいものを具体的な数値に落とし込むことが大切です。


目標と期限は緩く設定しよう

目標が見つかりました。それでは次に目標を達成するための期限を設定します。

ここで大切なことは、最終目標達成期限を決めることと、中間目標をたくさん立てることです。中間目標は細かく、期限は短く設定します。10キロ落としたいと思うなら、10キロ減が最終目標、1キロずつを中間目標にします。最終目標だけだと、設定期間が長くなりやすく挫折しやすいです。そこでまずは1キロ落とすことを目標にします。1キロなら早くて数日で達成できるでしょう。1キロを10回繰り返せば達成です。もしかすると10キロ落ちる頃には運動が習慣化しているかもしれません。


まとめ

  • 簡単な習慣は20日で定着できる
  • 少し難しい習慣はメリットを意識して定着させる
  • 難しい習慣は目標を設定して達成を目指す
  • 習慣と目標を使い分けて達成しよう


それではおつかれさまでした!

どんな世界を見て生きていきたいか

最近、世界がどんどん多様化していると感じる。それぞれの世界が増えた、という感じ。私はいま30代なので平成の価値観で育てられ、平成の時代に働きに出たが、平成を支配していたのは紛れもなく昭和に育った人たちで、昭和と平成のハイブリッドくらいの気持ちで生きている。

スマホがここまで普及するまでは、情報源はテレビが全てだったと言っても過言ではない。皆が同じテレビ番組を見ていて、翌日学校でその話をする。子供たちはみんなが見ているから、話題に乗り遅れないようにテレビを見る。大人だってそうだ。いま話題のタレント、一発屋芸人。学校でも会社でも、年齢性別何もかも違ってもそこには最低限共通の話題があり、日本人皆が同じものを知っていた。

 

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それぞれのテレビ

いまは違う。見切れないほどのNetflixや、誰もがYouTubeに個人でチャンネルを持てる時代は、観る側にもそれぞれの個人に追いかけるものを与えた。引き続きテレビを見ている人もいれば、テレビを捨ててスマホタブレットに替えてしまった人たちもたくさんいて、同じテレビを見ていても見ているものはそれぞれ全然違う。最近の日本人がみんな共通で知っているものって、コロナとタピオカくらいじゃない?


違っていい

このエンターテインメントの多様化を寂しいと思う人が多いかどうかは置いておいて、個人的には良いんじゃないの?と思う。みんながみんな同じものを崇拝する社会って、令和的感覚で言えばなんかキモいと思うし、それぞれ好きなものが違うって当然に当たり前のことだと思う。老若男女全部にヒットするものが出てくればみんなで楽しめば良いわけで、それまではお互い熱くなれるそれぞれのフィールドで楽しみませんか?って感じ。


楽に生きよう

昭和平成と、日本人はがんばりすぎたんじゃないかと思う。経済的に1番合理的な働き方をして、家庭を作って消費をして人口を増やして。みんなが同じことをしているから安心して、違う自分を責めたりして。みんなと同じになるよう頑張って、同じになったらそれ以上になるように頑張って。頑張って頑張って、疲れ切っちゃったんじゃないでしょうか。

例えば近年はkutoo運動など、女性が生きにくさを自らたくさん発信している。女性はこうでしょ?っていうステレオタイプな価値観にたくさんの女性がNOを発信できるようになった。発信を社会が適切に受け止め、古い規則をバンバン撤廃していく最近の流れは本当に素晴らしいと思っている。

KuToo - Wikipedia

一方男性は声を上げなくて良いのだろうか?私は男性にこそ、働き方に相当な制限がかかっていると感じている。まともな給与がもらえる仕事はフルタイムばかりで、同じ総合職に就いても女性は事務、男性は営業みたいな会社はザラにある。男が育休を取る時に1番ヘイトを向けてくるのは同僚の男性だ。女性だけではなく、日本人全てが解放されるべきではないだろうか。


さぁ、FIREしよう

世界はどんどん細分化して改善され、良くなっている。日本を支配していたパワハラ野郎共は少しずつではあるが隅に追いやられ始めている。でも、私たちが目指す世界はそれぞれ違うし、いつ治安が安定するかも未知数だ。それまではFIREしてそれぞれの平和な世界で暮らし、会いたい人にはたまに会いに来れば良いのではないだろうか。

もののけ姫みたいな結論になってしまったが、私のような世界を変えるほどのパワーがない一市民にできることは、世間に良い流れが出てきた時に画面が割れるまでいいねを押すことくらいだ。私たちは0から声を上げて世界を変える元気も暇もないが、黙って見て見ぬふりをするほど疲れ切ってもいない。

 

おつかれさまでした!